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SG-Touring Club

2000年 8月3日〜4日 多賀関ヶ原周辺 ツーリングレポート

【1日目】   【2日目】
京滋バイパス〜彦根   樽ヶ畑林道
多賀(河内風穴へ)   多賀〜伊賀上野
御池林道   東海自然歩道
悟入谷&南谷林道   三国越林道
関ヶ原周辺(その1)    
関ヶ原周辺(その2)    
伊吹山キャンプ場    
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京滋バイパス〜彦根

1号線は朝の渋滞が激しい。そのため、午前6時台に家を出た。
さすがに「空いてる」ということはないけれど、流れは順調。予定よりも早く京滋バイパスに入る。
それにしても、ここの料金は何とかならないものだろうか?
二輪車も普通車も同じ料金(930円)。荷物満載のランクルとSLが同じ料金ということに”?”。
しかし、ここでこのことをグチっても仕方ないんで素直に払う。(渋滞は絶対に無し)
瀬田東ICから8号線へ。朝の渋滞が始まり、トラックも多い。信号で止まるたび前に出ていく。
やがて彦根に到着。
せっかくなんで彦根城を見に行こうかとも思ったけれど、まだ開門前。即パス。

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多賀(河内風穴へ)

多賀(河内風穴へ)

 

 

 

 

 

怪しい雰囲気の清流

 

 

 

 

 

この先に入口が・・・

ずっと走ってきて、そろそろ休憩したい。しかし、この時間に開いている喫茶店などがない。
時間は8時過ぎ。開店にはまだ時間がある。
とりあえず、306号線を走り御池林道方面へ。
307号線との分岐地点に喫茶店発見。迷わず休憩。
店に入り一息ついたあと、店の人に林道のことを聞いてみた。
すると、
「306号線はずっと通行止めやで。三重県側の道路が土砂崩れで開通してないよ。」と言われた。
「ガ〜ン。ここまで来て、いきなり出先をくじかれた?じゃあ、コースを変えようか?」と考えていたら、
「車は無理でも、バイクやったら行けるんと違うかなぁ」とも言われた。
ちょっと気落ちしながら、地図を見ていたら、すぐ近くに『河内風穴』という場所を発見。
ものはついでということで、そこに行ってみることにした。
「『河内風穴』って、どんなところですか?」
「まあ、別にどうっていうことはないね。中は涼しいけどね。ここからやったら5分位やで。」
少し後戻りすることになるけれど、河内風穴に向かって、走り出した。
 
入口らしき所に着くと、古びた小屋があった。中には、おばあさんが一人。
300円の入場料を払って、山の中に続く道を歩いて登っていった。
ぼく以外には誰もいない。流れる川にはモヤがかかり、不思議な雰囲気。というより不気味。
息を切らせて風穴の入口に着くと、穴の中からは冷たい風と白い霧が噴き出していた。
しかも、穴が狭くて中は暗い。やっぱり怖さ満点。
入るのをためらったけれど、300円払ったんだから、ここで引き返すのは悔しい。
勇気を出して、暗い穴の中に入っていく・・・。
入ったとたん、空気の冷たさが身にしみてきた。中はだだっ広い。
照明があるので薄明るいが、こんな中に一人でいるのは、さすがに気味が悪い。
奥に行く勇気がなくて、戻ってしまった。(根性無しと言われても仕方ないかもしれない)
「いつかは、一番奥まで行ってやる」と心に決めて、風穴をあとにした。

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いざ、御池林道へ

御池林道入口

 

 

 

 

峠付近で

 

 

 

 

 

この直後、事件発生

 

 

 

 

 

 

「バイクやったら行けるんと違うかなぁ」という喫茶店の人の言葉を信じて行ってみることにした。
昼ご飯は、きっと山の中で食べることになるはず。だから、近くのコンビニでおにぎりと水を買った。
「バイクにもガソリンを入れなくては。」と、GSに寄る。すると、新情報あり。
「306号線は去年の6月から通行止めやったけど、8月1日から開通したよ。」
ラッキー♪これで予定通りに行けるぞと思うが、林道まではわからないらしい。
仕方がない。とりあえず行けるところまで行って、ダメだったら国道に戻ろうと考えた。
 
4.5kmほど走ると、県道との分岐があった。右折して県道へ。
最初の数kmは簡易舗装路。
まわりの見晴らしが良くなる頃には、フラットダートに変わった。
前輪のブロックがちょっと減り気味だったのが気になっていたが、風が気持ちよくて、走りやすかったので、
だんだんスピードが上がっていった。
出会う車やバイクは一台もない。一気に峠まで登っていく。
 
峠付近で小休止。
さすがにバイクを降りると、ちょっと暑い。長袖のジャケットがちょっとうっとおしく思えた。
休憩を終え、少し下り坂になった道を走りだした。路面は相変わらずのフラットダート。
順調に走ることができた。
 
しかし、ここで事件発生!
路面が突然荒れだした。
スピードが出ていたので、軽くブレーキをかけた(つもり)ら、ハンドルがふらつきだした。
きっと、前輪のブレーキをかけすぎたのだろう。タイヤが滑って、そのまま左側へ転倒。
バイクに乗り始めてから初めての転倒だっただけに、そのショックは以外と大きかった。
バイクの下敷きになっていた左足を引きずり出し、すぐさまバイク起こしにかかった。
荒れたダートは、なかなかバイクを起こしてくれない。「グリップが少ないんだな」と実感した。
荷物の中にはガソリンのシングルコンロが入っている。
ガソリンが漏れてないかと心配したが、それは大丈夫だった。
ようやくバイク起こしに成功した後、ダメージが無いか調べた。
体は、左肘と両足の膝下が痛い。しかし、軽い打撲程度と思われた。
あたりにはガソリンの匂いが漂う。バイクは?
左グリップが少し破れたこととフェンダーに傷が付いたぐらい。
「たいしたことなくて良かった〜」と思ってバイクにまたがると、ハンドルが少し左に曲がっていた。
バイクを降りて、自転車のハンドルをねじる要領で修正。
その他はどうということも無かったので、そのまま山を下る。(さすがにスピードは出せなかった・・・)
やがて国道421号線に出て、三重県へ突入。

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悟入谷林道&南谷林道

悟入谷林道入口

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何の変哲もない標識

 

 

 

 

 

ムムム・・・?

転倒のショックを少し引きずったまま、三重県大安町へ。
しばらく市内を走ったあと、やがて悟入谷林道の入口に到着。時間はちょうどお昼。
入口近くで工事をしている人達も昼食の時間だった。
お腹もあんまり空いていないし、だいいちこんな暑い所で食事などできない。(気温38℃)
水をひとくちふたくち口に含んだあと、林道突入。
アスファルトだった道も、やがてフラットなダートへ変わっていった。
周りも木々に囲まれ、快適に走れた。
この林道に続く、南谷林道を目指す。
 
悟入谷林道の出口は、県道につながっていた。
目指す南谷林道を地図で確認して、まもなく入口らしき所を見つける。
しかし、林道の名前を書いてある標識もなく、少し不安を感じながら入っていった。
道はいきなりダート。しかし、2車線はある広い道だった。
しばらく登っていくと、土砂の採石場のような所にたどり着いた。
「う〜ん、これは間違ったかな?」と思ったが、養老山頂へ向かう標識が見えた。
「やっぱり合ってるな」と思い、さらに進んでいく。
そこからは、一車線弱の登山道のような道になった。
曲がりくねった道をさらに進むと、道は二股に分かれていた。
「ん?どっちに行けばいいのかな?」と思ったが、なんとなくわだちが続いていそうな方の道を選んだ。
しかし、そこは行き止まり。
仕方がないので、もう一方の道を進んだ。道幅はさらに狭くなり、木々の小枝が体に当たる。
やがて、「バイクで走るのはちょっと苦しいかな?」と思える道になってきたので、やむなくUターン。
道の片側は崖。落ちたらシャレにならない。慎重にバイクを動かして、やがて国道に戻った。
 
その後、入口を探すが、この林道以外には入口らしき所がない。
もしかして、あの細い道を走って行かなくてはいけないのかと思ったけれど、それほどの根性もテクニックも持ち合わせていないので、この林道はあきらめることにした。
すると突然お腹が空いてきた。時間は、午後2時過ぎ。
悟入谷林道出口の近くにあった庭田山頂園地で、おにぎりを食べることにした。
誰もいない広い公園で、鳥の声を聞きながらの食事。これはこれで、気分が良かった。
 
食事を終え、ちょっと休憩していると、公園の向かい側にぽつんと標識が立っているのに気付いた。
『養老山登山道』と書かれた標識には、「養老山頂10.5km 420分」と書いてあった。(左の写真)
「420分!?ここから7時間も歩いて登れっていうの?」
誰か歩いて登っていった人がいるのだろうか?
このあたりの人はみんな健脚揃いなのだろうか?
と、いろいろなことを考え、標識にツッコミを入れてしまった。

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関ヶ原周辺(その1) 今日の宿探し編

南谷林道をあきらめ、県道を走る。
南濃町に出たところで、関ヶ原方面に向かう県道に乗り換える。
時間は3時過ぎ。そろそろ今日の寝床になるキャンプ場を探さねばならない。
喫茶店に入って、キャンプ場の情報を聞いてみることにした。
しかし、
「この辺にキャンプ場ってあったかなぁ?」
と言われた。キャンプ場って、関心のない人にはわからないのね。
河原にテント張ったら?とも言われたけれど、
交通量の多い道の脇だし、警察に見つかると面倒そうなのでパス。
その後、『養老公園でキャンプしてる人いてたな。』
という情報を得たので、さっそくそこに向かう。
養老公園は、いろいろな施設のある大きな公園だった。
看板に、『キャンプ場』という文字を見つけたので、行ってみた。しかし、途中から車の進入が禁止されていて、ロープまで張ってあった。
仕方がないので、管理事務所から電話を入れてみた。
「これから利用したいんですけど、いけますか?」
「予約されてないですね。ここは完全予約制ですから、今日は無理です。」
と言われた。「サイト空いてるんやろ?それやったら使わせろよ。」と思ったけれど、決まりらしいのであきらめた。
地図を眺め、他の場所を探すことにした。
「ん?伊吹山の上にキャンプ場があるぞ。」
さっそく電話を入れてみた。すると、
「今日の5時までに来ていただけるなら、いいですよ。」
と言われた。時間は3時30分。ここからやったら余裕♪
今日の寝床が決まった。しかし、このあと、この旅最大のピンチに遭遇するのだった。

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関ヶ原周辺(その2) 大ピンチ編

目指すキャンプ場も決まり、養老公園をあとにした。ここからだと30分もかからない。
余裕をかましながら、残った1時間あまりで、食料を調達しようと考えながら関ヶ原に向かった。
関ヶ原ICと養老の滝をつなぐ観光道路だが、さすがに平日。広い道を快適に走ることができた。
関ヶ原から、国道365号線を琵琶湖に向かって走る。伊吹山への入口も見つけるが、コンビニがない。
しかし、時間があるのでそこを通過して、さらに走ると、山東町に大きなスーパーがあるらしかった。
そこで食料を買おうと思い、365号線を離れ山東町市街に入る。
だが、そこは小さな町で、大型スーパーなど見あたらない。
そうこうしているとガソリンも寂しくなっていたので、GSでスーパーのことを聞いてみた。
どうやら、365号線沿いにあるらしかった。
「なんや、わざわざ遠回りしてたんかぁ。」そう思い、教えてもらった道順で、スーパーに向かった。
やがて365号線に戻り、しばらくすると、目指すスーパーが見えてきた。
「何食べよっかなぁ♪」と考えながら品定めしていると、
 
「あの〜、阪田さんですか?四條畷の?」
と尋ねてくる女性がいた。
「はい、そうです。」
と答えたものの、こんな場所で、僕を知っている人がいるんだろうか?もしかして、僕の学校の卒業生の保護者だろうか?と、いろんなことが頭をよぎった。
卒業生の親の顔を必死で思い出していると、
「お金の入ったバッグを落とされたみたいですけど・・・」
と言われた。
「あっ!」そういえば、いつも持って歩くはずのタンクバッグを持っていないことに気付いた。
財布はリュックに入っているものの、タンクバッグの中には、大金が入っていたのだ。
「道に落とされたので、車で追いかけてきたんです。お渡ししたいので、ついて来てください。」
と言われた。
食料分の支払いを済ませ、その人の車の後を追った。
着いた所は、先ほどのGSから少し行った所。家の中から、僕のタンクバッグを持った人が出てきた。
話を聞いてみると、
家の外でおしゃべりをしていたら、バイクが走り過ぎ、その直後に黒いバッグを落としていったということだった。
あわてて拾いに行ったものの、そのバイクは遠くへ行ってしまい、後を追いかけるしかなかった。
荷物をいっぱい積んだ黒いバイクだったことが印象に残っていたので、「この時間なら、たぶんスーパーに寄るだろう。」という予想を元に、付近のスーパーを一軒ずつ調べていったそうだ。
やがてそれらしきバイクを見つけたので、声をかけたということだった。
機転の効く頭のいい人たちだ。本当に感謝の気持ちでいっぱいだった。
 
では、なぜタンクバッグが落ちてしまったのか?
原因は、GSでガソリンを入れるためにはずしたタンクバッグを、後ろの荷物の上に載せてしまったことにあった。
いつもなら、そのバッグをタンクにつけなおして走り出すのだが、たまたまこの時はそのまま走ってしまったのだ。
上に載せてあるだけだから、落ちるのは当たり前。深く反省してしまった。
 
ともあれ、無事にバッグは戻り、お礼を言って伊吹山に向かうことにした。
時間は、4時40分。
「ゲッ!あと20分しかないやん。山も登るのに・・・、5時に間に合うんかぁ?」 焦ってきた。

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伊吹山キャンプ場

 

 

 

 

 

 

 

 

バッグを落とすという大ピンチを逃れ、時間に焦りながら365号線の伊吹山入口まで戻る。
伊吹山は、冬にはスキー場になる山で、ゲレンデまではゴンドラに乗っていくのだ。
国道を離れ、ゴンドラの駅にたどり着く。目指すキャンプ場は、山の三合目にある。
しかし、駅の脇にある道は車両通行止めと書いてある。
「もしかして、ここから荷物を持って、ゴンドラに乗るのか?」ふとそんな不安が心をよぎる。
とりあえず、駅で話を聞いてみる。
しかし、そこにはおばあさんがいるだけで、話もらちがあかない。
ちょうど下山してきた人が、「三合目にいっぱいテントあったなぁ。車も止まってた。」という話をしていたので、車両通行止めの看板を無視して、バイクで登ってみることにした。
するとすぐに道は二股に分かれていた。左の道には工事車両が。迷いながらも、右の道を進む。
時間はあと10分。「もしこの道が間違いだったら、キャンプ場には行けない。」そう思いながら、ひたすら山を登っていく。
やっと、一合目。「まだまだやん。」ひたすら登る。
二合目。しかし、いまだにキャンプ場は見えてこない。
ようやく、それらしき所に着く。遠くにはテントも見える。管理事務所に着くと、ちょうど5時だった。
ギリギリセーフ。
バイク一台は2000円。フリーサイトに行くと、僕以外は、2台のオートキャンプ客だけだった。
常設のテントもたくさんあるけれど、この日は二つが使われているだけだった。
テントを張り、食事を済ませると、暗くなってきた。空には満天の星空。
テントの中で寝るのがもったいないくらいだった。

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樽ヶ畑林道

 

 

 

 

 

 

朝の5時過ぎには目が覚め、速攻で朝食をとった。
そして、すぐにテントの撤収。ソロキャンプだとこのへんの時間の融通が利く。
他の二グループのテントでも、目が覚めた人がいて、「早いですね〜」と感心されてしまった。
みんなが朝食をとっている時に、キャンプ場をあとにした。
 
国道21号線はまだまだ交通量が少なく、快適に走ることができた。
とりあえずの目標は多賀であるが、米原手前の醒ヶ井から河内風穴方面へ抜ける林道がある。
醒ヶ井駅前を左折。養鱒場へ向かう。
 
しばらく走ると養鱒場の駐車場が見えた。
この先が林道だ。しかし、そこには左のような看板があった。
『この先 行止り』
「ん?行けないのか?」と思ったけれど、地図で見るかぎりは道が続いている。
「バイクなら行けるかな?」と思い、林道を進む。
少し入ると、道はダートに変わった。わだちも少ないので走りやすい。
すると、道は二股に分かれていた。
「どっちに行けばいいのか?」と、しばらく悩む。
地図にもこんな道は書いていない。わだちはなんとなく左の方に続いている感じ。
ということは左が正解だろうという判断をして、進路を左にとった。
しばらくして、トラックなどの工事車両が止まっていた。人はいない。そのあたりから道幅は狭くなってきた。
やがて、道は行き止まった。その先はうっそうとした森。道はない。
仕方がないので、先ほどの分岐点まで戻る。
このまま国道に戻ろうかとも思ったけれど、やっぱり右の道を登っていくことにした。
こちらも一車線の急なダートの上り坂。見晴らしのいい所もあった。
「なんだ、こっちが正解かぁ」と思いつつ、峠にさしかかってきた。
 
峠は、背丈よりも高い草に覆われ、その草が左右から伸びてきているものだから、道が見えない。
それでも、草をかき分けながら進んでいった。
その状態がしばらく続いたあと、少しひらけた場所に来た。
しかし、その先は倒木がたくさんあって、先には進めない。しかも、草はよりいっそう生い茂っている。
先に進むことは断念せざるをえない。寂しく、元来た道を下っていく。
 
やがて養鱒場まで戻ってきた。ここでの所要時間は、約1時間30分。
こんなことなら・・・と思いながら、国道に沿って、多賀へ向かう。
 
(家に帰ってから、別のツーリングマップを見ると、『通り抜け不可』と書いてあった。)

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多賀〜伊賀上野

樽ヶ畑林道で打ちのめされたあと、国道21,307,422号線を通って、伊賀上野へ向かう。
トラックも多く、思うようなスピードでは走れない。
次は、信楽あたりの林道を楽しみにして、ここは我慢して走る。

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東海自然歩道

東海自然歩道内の東屋

307号線で、信楽町の手前の甲南町に入る。
ここで国道を離れ、町道から東海自然歩道へ向かう。
地図には、『ハイカーも多く、走行注意』とあるが、さすがに平日。人には全然出会わない。
ちょっと不安になったが、『東海自然歩道』の道標を見つけ、安心した。
 
誰もいないキャンプ場などを横目にして走っていると、東屋があった。
しばらく休憩をしていなかったので、ここで少し休憩。
 
再び走り出すと、1.5車線ほどの道に出た。
「次に進む道は?」と思うが、どこにも標識はない。地図を見ながら、ここだと思う道を進む。
しかし、このあとで入りくんだ道に入ってしまい、方向が分からなくなった。
いったい自分がどちらを向いているのか?
この道はどこへ行き着くのか?
何も分からなくなって、さまよっていたら、農作業中の人を発見。久しぶりに人を見た。
「あの〜、この道はどこに行くんでしょうか?」と尋ねると、
「信楽に行くよ。ちょっと山道やけど、まっすぐ行ったらええよ。」と言われた。
ちょっと安心して、そのまま進む。
だが、道にはいくつもの分岐があり、やはり迷ってしまった。
そんなこんなで、ようやく広い道に出た。国道422号線。
予想していた所とは全然違う所だった。信楽へは、後戻りしなければならない。
そこで、伊賀上野へ向かうことにした。
通行する車はほとんどなく、直線の多い道は、快適に走ることができた。
やがて大きな建物が見えだした。伊賀上野市だ。

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三国越林道

 

 

 

上野市に入り、国道422号線から国道163号線に入る。
7,8km走り、島ヶ原村に入ったところで、右折。
川に沿って上っていくと、『三国越林道』と書かれた標識を見つける。
しかし、その標識の方向には土手のような道が続くだけだった。
ふと見ると、そばに村人がいた。
「三国越林道は・・・」と聞くやいなや、
「その道を上っていって、突き当たりを左に行ったらええんや。」と即答が返ってきた。
たぶん、多くのライダーに同じことを尋ねられているのだろう。
言われたとおり、その土手のような道を進んでいくと、やがて突き当たりに出くわした。
左折すると、そこは目指す林道だった。
 
三国越林道は、全線がアスファルトで舗装された道で、眼下に木津川が見えるたいへん気持ちのいい道だった。
対向車もなく、のんびり走って、やがて163号線に戻った。
 
あとは、家に帰るだけ。4時前には家に着いた。

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