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SG-Touring Club

2000年 8月26日〜27日 兵庫県鉢伏高原周辺 ツーリングレポート (一日目)

【1日目】     【2日目】
中国自動車道 お尻が痛い・・・   鉢伏高原周辺
福崎町〜大河内町 看板通り   村岡町周辺
一宮町〜大屋町 なんで?どこで?   出石町
天滝公園キャンプ場 始まって以来らしい   京都縦貫自動車道
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中国自動車道

中国吹田ICから、久々の高速道路。めざす福崎ICまでは、79.2km。
時速8〜90km/hで、巡航した。きっと、乗用車などから見たら、「遅いなぁ」と思われたに違いない。しかし、急ぐ旅でもないし、中国道は走行車両も少ない。マイペースを守ることにした。
オフロードバイクは、やっぱり高速走行には向いていないと思う。
特に、直立の乗車姿勢は、風の抵抗をモロにうけるし、前傾姿勢で乗るというのもなんか恥ずかしい。(あくまで、僕の個人的見解)
ただ、バスなどの大型車両の後ろは気に入らない。
だから、そんな時だけは上体を低くして、加速する。
そんなこんなで、加西SAに到着。最初の休憩を取った。
テーブルに地図を広げ、コースの確認をしていると、横に座っていたおばさん達が話しかけてきた。
「お兄ちゃんら、どこ行かはんの?」とか、
「どっか、おいしいもん食べられる店知らん?」と、いろいろ尋ねてくる。
「僕らは、山ん中ばっかり走るんで、そういうお店のことはわかりませんわ。」
「ほな、気ィつけてね。」と言ってもらって、別れた。
加西SAを出るとすぐに福崎ICがある。料金は、1900円。
その後、播但連絡道路の脇を北上した。

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福崎町〜大河内町

 

 

 

 

 

悲しみのお昼時

 

 

 

 

 

福崎ICを出て、国道312号線に乗る。
交通量は少ないものの、大きなトラックが対向してくると思わず肩に力が入ってしまう。
播但連絡道路と絡み合うように道は進み、やがて神崎南ICが近づいてきた。
と、ここでコンビニ発見。
食事を調達する。
今日の昼食はおにぎり。夕食はラーメン。明日の朝食はパン。
なんか寂しい食事だこと・・・。
バイクへの給油も済ませ、いよいよ山の中へ。
 
県道8号線は、非常に空いていて、快調に走ることができた。
やがて山の中に入り、カーブが多くなってきた。
『峰山高原 ⇒』の看板を見つけたものの、『(頂上にある)宿泊施設が休業のため、通行止め』とも書いてある。
「頂上まで行くわけではないから大丈夫だろう」と思い、つづら折れになった道をひたすら上っていった。
ずいぶんと上った所で、道はゲートでふさがれていた。脇を抜ける隙間も無い。
「いきなり、これかぁ?」と思ったけれど、気を取り直して、別のルートを探す。

県道から基幹林道に入れる道があるようなので、そこに向かう。
 
峰山広域基幹林道は、県道から分かれるとすぐにダートが始まる。
四輪もかなり走るようで、わだちが深い所もあった。
 
しばらく走って、峠らしい所を過ぎた。
あとは、ほとんどが下り坂。
ふとバックミラーを見ると、後ろを走っているバハがいない。「どうしたのかな?」と思い、バイクを止めるが、なかなか姿を見せない。
不安になって、少し道を戻ってみた。すると、バハの元気な姿が見えた。
ホッとしていると、
「おにぎり落としてませんか?」と聞かれた。
あわてて荷物を見てみると、そこには、ポツンとおにぎりが一個。
「これ、道に落ちてましたよ。」と言われ、見てみると、それはまさしくさっき買ったばかりのおにぎりだった。
「そういえば、道の真ん中にペットボトルもあったような・・・」
それは、買ったばかりのお茶だよ。(T_T)
今もきっと、この山には、緑のペットボトルと腐ったおにぎりが転がっているのでしょう。

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一宮町〜大屋町

 

 

 

 

小休止。しかしこのあと・・・

いきなり予定のコースを変更せざるをえなくなったものの、
「まだまだこれからさ」という気持ちで、次の林道である「志倉道谷林道」を目指す。
国道429号線に入ると、林道への入口の目印である一宮北中学校が見えた。
しばらく走ると、細い農道に変わり、やがてダートになった。
少し荒れた感じだったが、快調に走ることができる。
標高がかなり高くなり、ちょっと休憩できる広場に着いた。
その広場から景色を見ると、今走ってきた道がずっと続いているのが見える。
緑深い山々の景色だった。
しかし、これから行く先々は、木々が伐採され、山肌があらわに見えるところも多い。
「伐採してから、また植林するのかな。」などと話し合った。
 
一息入れて、再出発。
5分ほど走ると、伐採の作業現場があった。
目の前には数本のワイヤーが、行く手を阻むように垂れ下がっている。
「くぐっていくしかないか」と思っていると、すぐ上の斜面に作業員がいた。
「この先行っても、行き止まりやで。あんたらみたいな人が、道間違えてようけ来るわ。」
と言っている。
「道を間違えた?」今まで通ってきた道を思い返しても、一本道だったとしか思えない。
地図で見ても、途中で分かれている道はない。間違えようにも間違えられないはずだった。
さらに作業員は、
「ウソやと思うなら、行ってみたらええわ。200mほどで道がなくなるで。」
と言い、トラックに乗り込むと、さっさと山を下っていった。
確かめないわけにはいかない。ワイヤーをくぐって、さらに進んだ。
 
作業員の言うことは正しかった。少し広くなった場所で、道は完全に途絶えていた。
「なんでや?」と考えるが、どうしようもない。さっさと引き返すことにした。
引き返すとすぐに、ディグリーに出会う。
「この先行っても、行き止まりですよ。」と伝えた。それでも、やはり確かめに行った。
そのすぐあと、アフリカツインに出会う。どうやら、ツレらしい。
道のことは伝えたが、やはりディグリーの後を追っていった。
 
やがて、429号線に戻り、29号線を目指す。
かなりここまでで時間を喰ってしまった。そろそろ今夜の寝床を探さなくてはいけない。
29号線沿いに「道の駅」があったので、ここから電話でキャンプ場を探した。
「天滝公園キャンプ場」を確保できたので、あとはひたすら、アスファルトの道を走った。
県道48号線に入っても、林道の入口は見つからなかった・・・。

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天滝公園キャンプ場

右の山裾にサイトが広がっていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャンプファイヤー

 

予定していた林道を一つも走破することなく、一日目が終わろうとしていた。
といっても、明日が今回のメイン。
「まあいいや」という気持ちで、キャンプ場に到着。
すぐにチェックインと思ったが、何やらキャンプ場が騒然とした雰囲気。
僕たちがバイクを止めるとすぐに、救急車が到着した。
救急隊員があわただしく車を降りると、ストレッチャーを出してきた。
しばらく様子を見ていると、子供が介抱されていた。
どうやら、先にキャンプをしていた人達の子供に何かあったらしい。
やがて、救急車とその家族を乗せた車がキャンプ場をあとにした。
何があったかはわからないが、夕食を食べる頃には子供も無事に帰ってきたようだし、その家族はその後もキャンプを続けたので、大事には至らなかったようだ。
 
救急車がキャンプ場を去ったあと、チェックインができるようになった。
ここの管理人は、
「こんな事、ここを始めてから初めてや」と言っていた。ショックだったのだろう。
「え〜と、テント持ち込みやから、二人で2400円や。そやけど、今晩は『キャンプファイヤー』をするから、3000円もろとこ。」
「ちょっと待て。キャンプファイヤーには参加せえへんぞ。なんで、強制的に600円取られなあかんねん。」と思ったけれど、「まあええわ」と思って、3000円払った。
キャンプ場には僕たちの他にファミリーキャンプが三組あったぐらいで、がら空き状態。
適当な場所を見つけ、テントを設営した。
その後、親子連れのバイクが来たり、自転車ツーリングの人が来たりで、少し賑わってきた。
と、そこへ、見覚えのあるバイクが到着した。志倉道谷林道で出会ったディグリー達だ。
さっそく、先ほどの林道のことを話した。すると、
「前に一度通ったことのある林道やから、行き止まりのはずはないと思って、GPSで場所の確認をしたんです。すると、ちゃんと走れる林道が見つかりました。」と言う。
「そうやったんですか。僕らは、わかれへんようになったから、国道を走ってきました。」
と言った。
「GPSって、こんな時に便利なんやな〜」と考えさせられた。
 
夜の7時20分になって、例の『キャンプファイヤー』が始まった。
管理人のおじさんが、水を得た魚のようにキャンプファイヤーを楽しんでいる。
ファミリーキャンパー達も子供がたくさんいたので、すごく楽しんでいるようだった。
僕たちはそれを横目で見ながら、ラーメンをすすっていた・・・。

to be continued・・・

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